SVS5 どくびし展開カミカイリュー【最終131位】

2桁,2100には全然かすりもしませんでした。。。3桁なので常体で。

 

【構築経緯】(かなり冗長)

例によって展開系の構築しか使えないためそういった系統の構築を組むことにした。

悪タイプの4災が追加されてもなお、カイリューサフゴ(+カミ)環境であるため、その2匹と4災に素のタイプで有利であるを採用することにした。ただこのポケモンは低耐久でかつ有利に見える相手にテラスタルを切られることも多くなかなか殴り合いを制して3タテしていくといった試合運びにするのは難しい。ここで、「甘える」を採用したものであれば、本来有利なカイリューなどの物理ポケモンがテラスタルを切ってきて強引にこのポケモンを処理しに来てもデバフにより対面勝つor後続の起点にすることができるので展開としてきれいな形になると感じた。

しかしながら同様に「甘える」ハバタクカミを採用しているプレイヤーが散見された。基本的にこのカミは2匹目に出すポケモンであると考えている。このミラーで負けると裏のエースにデバフをかけられ展開を取られてしまうのでミラーを有利に進める必要があると感じた。このミラーを制すには、

 

(i)初手で数的有利をとるorカミミラーを有利にできるような場づくりをする

(ii)カミミラーに強いカミを採用する

といった2点を意識する必要があると感じた。

 

(i)について、多い初手ステロ撒きであるディンルーを処理しようとすると格闘タイプを採用することになるが彼らはカミや裏のカイリューサフゴに弱いことが多かったりディンルーのテラ次第では処理できずステロ吹き飛ばしで展開を取られてしまうので選出択を生み出しあまり対策として安定していないと感じた。ここで、

 

(a)キラースピンにより相手のステロを阻止できる・ディンルーの処理を定数ダメにより早めることができる

(b)どくげしょうのどくびしが試合運びを有利にできる(シナジーについては後述)

(c)仮にディンルーが来なかった場合にもステロや削りである程度の仕事量が期待できる

といった点から初手に置くポケモンとして優秀だと感じたため採用することにした。

 

(ii),(b)について、S3の構築で体感したように、カミミラーを有利に運ぶには毒びしを撒いておいて130たたりめを打てばいいと気づいていたのでカミの霊技を「たたりめ」で採用することにした。またセルフで130たたりめを打ちたいと感じることもあったので、甘えると合わせて後続の起点づくりにもなる「でんじは」を採用することにした。 

 

(a)について、以前使用した1W飛行テラがキラフロルを処理しに来たディンルーを「アンコール」で起点にすることができ毒ターン稼ぎも兼ねられていると感じたため引き続き採用することにした。

ここまでは早い段階で決まった。

 

ここまででパオジアンのつららやイーユイのあくはの怯みによりキラフロルを強引に処理→カイリューサフゴみたいな投げ方をされると2VS3から試合が始まりなすすべもなく負けてしまう。パオジアン・イーユイは初手・後発どちらからでも出てくる可能性があるので彼らに強めなエースと初手要員をそれぞれ立てる必要があると感じた。

まずエースだが、パオジアンに強めでカイリューサフゴに一貫する鬼火HBを採用することにした。もう1人の初手要員はパオジアンやイーユイの怯みの追加効果を無視でき、他のポケモンもいのちがけによる強引な処理が可能なせいしんりょくチョッキを採用することにした。

 

上の5匹だとキョジオーンに絶対勝てないことに気づいた。展開系の構築でキョジに勝つにはキョジを起点にし1匹で裏まで一貫するような性質のポケモンを使う必要がある。ここで、みがわりビルドがそれに該当すると感じたため採用することにした。

 

以上で構築の完成となった。

 

 

【コンセプト】

・初手に置くポケモンを絞り試合開始数ターンの再現性を確保する

・2番目に弱いコマンドである交代を極力押さない、相手に押させる

・回復技連打を強い行動にする

 

 

【個体紹介】

@エナジーブースター テラスタイプ:ほのお 特性:こだいかっせい

ひかえめ 159(228)-67-81(44)-177(44)-156(4)-179(188)

たたりめ ムーンフォース でんじは 甘える

HD→無補正眼鏡ハバタクカミの妖テラムンフォ確定耐え

S→最速テツノドクガ抜き

BC→余り、無振りアマガのアイへ確定耐え ※S3の時と同じ調整

 

始めはたたりめムンフォマジフレ甘えるで採用していたがどくびしがない時のマジフレを打ち合うミラーがあまりに不毛であると感じたためS操作しつつ強いたたりめを打てる「でんじは」を採用した。これにより相手にテラスを切られても裏のポケモンで安全に処理や起点にすることが可能だった。

でんじはは本当にそれだけの意図で採用したのだがしびれにより本来勝てない相手に対面勝ってしまい3匹目に甘える入れてイージー、みたいな展開も多かった。最終日はみんな強いのでこういった上振れ要素を自然な形でとり入れておくと数試合拾えていいなと思った。

ちなみにサブロムのTNで検索すると最終日バチバチに型晒し+批判をされているがやむないと思う。

 

 

@ゴツゴツメット テラスタイプ:ひこう

ようき 191(196)-163(68)-118(20)-108-121(4)-140(220)

テラバースト りゅうのまい はねやすめ アンコール

S→+1でツツミ抜きライン(138)で競争になると思ったため、その辺意識

 

3期連続で使ってるポケモン。舞エースは絶対入れたくて、でも舞神速はあらゆるポケモンがゴステラ切ってくるので飛行1Wでの採用にした。カイリューミラーに強いのは相変わらずだったがレギュCルールはカミやツツミが全員エナジーだったり、のろいミミが増加したことから以前のように舞って上から全員倒す、みたいなのが難しいので、舞わずに殴ってカミを通すような立ち回りも意識した。

 

 

@あつぞこブーツ テラスタイプ:フェアリー

おくびょう 191(244)-×-111(204)-156(4)-126(4)-139(52)

ほのおのまい ちょうのまい あさのひざし おにび

 

カイリューサフゴに一貫し、カイリューのきついパオジアン入りに通すエースとして採用した。

テラ切らなくても性能をフルに出せるようにテラバではなく鬼火を採用したが、どくびしのせいで鬼火も腐ったので岩テラスとか電気テラスも面白いと思う、カイリューに勝てるので。

 

 

@きあいのタスキ ひこう

おくびょう 159(4)-67-110-182(252)-101-151(252)

だいちのちから キラースピン エナジーボール どくびし

 

技構成がきもい。まずディンルーのステロ拒否+毒入れが可能なスピンは確定。相手の裏のポケモンの襷等を削るためにステロかどくびしのどちらかは撒きたいが環境でステロが通り毒びしの通らないポケモンカイリュー(と一応サフゴとロトムも)である。今の環境のカイリューは初手投げやブーツなどでマルスケを剥げないようにしていることが多かったため、現ルールでこのような行動回数が少ないポケモンでわざわざステロをまく必要性は薄いと感じた。こちらのカミカイリューガモスが強めであるのでステロがなくてもさほど困らなかった。

このポケモン入りへの選出パターンとして毒びしを撒かせず受け回すために初手特殊アタッカー+受け駒みたいな雑な投げ方をされることが多い。これに対し技選択から毒びしを撒くことでこちらのカイリューの通りをよくすることができ非常に強力だった。

残りはこのポケモンを見て初手に来やすいサーフゴーやイーユイへの強い打点となる大地の力とディンルーやミトムツツミを削られるエナボとした。ディンルー入りにフロルカミウルガと投げる時エナボで削ることによりカミにステロダメが入らないorエナジー効果を残してディンルーを処理することができるようになったためディンルー入にもウルガを出す選択肢が取れるようになった。

3桁後半〜4桁前半でめちゃくちゃ初手飛行テラカイリューと当たったのでパワージェムとかがあっても強いかもしれない。今の環境だと意外と技範囲が活きるポケモンであると思う。

 

 

@とつげきチョッキ テラスタイプ:はがね 特性:せいしんりょく

ようき 214(228)-141(44)-103(20)-×-111(4)-150(212)

ふんどのこぶし ドレインパンチ いのちがけ じならし

H→カバルドンと同値、のはずが調整ミス

S→最速サーフゴー抜き

 

最終日風呂の中で思いついた。

フロルに強めのパオイーユイに強い駒として採用したが200位↑での試合ではそれぞれ霊テラと妖テラで逆にカモられまくったので正直対策になっていなかった。しかしながら出し負けが少なくテラスに依存せずに2-2の展開に持っていけるこのポケモンは代替不可能な性能であり、カミからの展開と非常にマッチしていた。

 

 

@たべのこし テラスタイプ:水 

いじっぱり 209(148)-189(164)-152(4)-×-78(36)-127(156)

じしん アイススピナー ビルドアップ みがわり

※シグマさんの調整を参考に同速意識でSを実数値2プラスした

 

キョジオーン入りに出した。甘えるカミとの相性は実証済みでありキョジオーン非戦出時にも3タテするなどの活躍をしてくれたが、反面鉄壁キョジに先に展開されるとボディプレスで押し切られてしまうことがあった。なんかちげえんだよな枠。

 

 

【選出】

基本これ

順番もこの通りで投げていきたいが初手ディンルーの場合はカイリューを投げフロルを落としに来た地震にアンコールをかけて試合を進める。アンコが入ってディンルーが引くターンは基本舞でいいが裏にミミッキュやツツミがいた場合は舞が裏目になるのでテラバを打つようにしていた。

 

パオイーユイいたらこれ

ガモスがそこまでテラに依存しないのでカミにテラ切って数的有利とりに行ったりしてた。あとガモスコノヨで最低限のサイクルができるので、スイーパーカミの試合展開を意識した。

 

or

キョジオーン入りにはこれ

ツツミのアンコとかミミの呪い考えると数的不利取りたくないので初手キョジは大地で削って再生のターンにキババック。

相手の順位が高いとキバのビルド透けてるので通用しないがち。

 

 

【きつい】

HBサーフゴー エナジーツツミ のろいミミッキュ 眼鏡妖テライーユイ セグレイブ 

ガブリアス...

 

 

【結果】

TN ひろいき 最終131位 2066 

最高レート2069

 

 

【感想・統括】(敬体)

シーズン序盤から3桁にはずっといましたが2桁には全くいけませんでした。途中であまり勝ちきれないと最終日に保存的思考に陥ってしまい高い順位を目指せずにこんなもんかあみたいなメンタルになります。これを解消するためにもシーズン途中から高い順位を目指して勝ち癖をつけていくのが大事なのかなと思いました。

とはいえ苦手意識のあるこのルールでポケモン始めて以来3番目の順位なので自分を褒めて、もっと高順位を目指していこうと思います。

 

 

【謝辞】

シーズン途中こちらの有料記事を購入しました。この記事を参考に採用を考えたポケモンがいたりメタを張る対象が明確になったりと大変有用な記事でした。うわっきーさんありがとうございました。

S5シングル 単体別所感|うわっきー|note